一級建築士事務所 株式会社 米田横堀建築研究所 / 群馬、埼玉、栃木、長野、軽井沢にて、木造住宅、店舗、クリニック・医院の設計を行う設計事務所

研究日誌

2014.01.01 お知らせ

新年あけましておめでとうございます。

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新しい年を迎えるにあたり、一層研鑽を積み、社会と建築主のために出来る限りの建築家としての職能を発揮してご期待に応えたい所存であります。どうぞこの一年、よろしくお願い申し上げます。

      平成26年 2014年 元旦     株式会社米田設計 代表取締役 米田雅夫 役職員一同


米田設計のホームページは1996年に開設いたしました。
まだダイアルアップ回線の時代、通信速度も遅く、画像もわざわざ画質を落として閲覧しやすいようにするといった具合でした。
前年に起きた阪神淡路大震災ではじめてインターネットが海外との連絡に機能しているということが話題になったこともあります。

2006年、通信環境の向上を受けてより情報量を増やすため全面改定をしましたが、更に現在のホームページに2011年4月に全面改訂しました。
2011年4月は東北地方太平洋沖地震の直後の社会が今以上に混乱している最中でした。
この年は米田設計にとっては開業20周年の節目の年でも有りました。
この大震災は建築をめぐる価値観そのものにも大きな影響を与えました。
計画停電を経験した私達は現代の社会生活が砂上の楼閣に等しいことを思い知らされました。
耐震性の向上といった直接地震に関連したことのみならず、いかに省エネルギーに配慮しなくてはならないかを問い続ける窮屈な社会の到来です。

原発は未だ廃棄物の処分方法が決まらないにもかかわらず、目先の利益に目が眩み、パンドラの箱を開けようとしています。
私達にできることは石油を始めとする資源を無駄使いし内容工夫することしかないのかもしれません。
設計においてデザインのためのデザインが必要とされる時代は終わりました。設計者としては必ずしも愉快なことではありません。
しかし社会が安心で安全な建築を求めているのです。

これからの設計においては省エネルギーを念頭に置いた新しいデザインの価値が模索されています。
東北地方太平洋沖地震後、何度か東北を訪れて現地の様子を見てきました。
忘れてはならないことの記憶が薄れつつある状況下、この時代の価値観を共有しながらよりたのしく、安らぎを持てる建築に携わりたいと年頭にあたり決意する次第です。